「英語も歌もド素人」な状態でゴスペルライフをスタートしてすぐ、私たちは「聴いてる人に感動を与えたい！ゴスペルって楽しいんだ」ってことを伝えたくなりました。歌唱力や発音は時間をかけて磨いていくしかないから、何かすぐにできることを見つけて自分の長所にしよう！と考えました。

歌は耳で聴いてもらうものだから、視覚に訴えるものがいいかな、そう思って黒人ゴスペルシンガーさん達がやっているようなボディランゲージを入れてみました。当時、大きな身振り手振りやボディランゲージを使った感情表現というのが、今ほど誰でもナチュラルにできることではなくて「手を上げる」こと一つをとっても、みんな恥ずかしさとたたかっていたように思います。私も手を高く上げるのは目立つし恥ずかしいから、まず「表情」を変えてみようかな？そう思って、ちょっと視線やしぐさを変えてみました。

するとこれが意外にも評判がよく、生徒だった頃の笑い話で「直ちゃんが先生に『君は顔では凄い曲のニュアンス表現できてるんだけど、歌には反映されてないね、、、』って言われてしまった」なんてのもあるくらい「のりなおちゃんは表情がいいよね」と言われるようになったんです。誰か一人にでも「表現力があるね」なんて言われようものなら、もうその日から自分の特技＝表現力になっちゃいます。

この経験があったから肩書や経歴がなくても、挫けずに講師業を続けることができているんだなと思っています。みなさんも新しいことを始める時に色々大きな目標を決めると思いますが、ぜひ「小さくてすぐにできそうなこと」をまずやってみてください。

今回のワークショップでも『小さなすぐできること』をいっぱい試しましょうね～。